こんにちは!ムシが好きな長女ムシちゃんと昆虫採集、昆虫飼育を楽しむムシちゃんパパです。
昨秋、拾っていたオオカマキリのタマゴを庭に置きっぱなしにしていたところ、日曜に大量に孵化しているのを発見しました!
ところが不審な穴が空いて、孵化しなかったタマゴもあったんです。調べてみるとカマキリのタマゴに寄生する虫がいることがわかりました!
拾ってきたカマキリのタマゴが5月中旬に孵化
カマキリの卵鞘(らんしょう)からは沢山の小さな幼虫が孵化しますから、拾ったまま家の中にいれておくと大変なことになります!
カマキリの1齢幼虫はとても小さいですからあっという間に虫かごから出てしまいます。
カマキリは他の昆虫などを食べる肉食です。ですから孵化するのは餌となる他の虫たちが出てくる遅めの春になります。
今年はやや遅め?の5月中旬でした。お住まいの地域によっても違いますし、暖かい室内に置いておくともっと早く孵化して餌探しにも苦労します。
気をつけてくださいね〜
無事に孵化したタマゴはこちら。
カマキリはタマゴ→幼虫→成虫と変態していきますが、蛹にはならない「不完全変態」ですね。
だから生まれたばかりの赤ちゃんもほとんど成虫のカマキリと同じような姿をしています。

こちらはうちの庭にいた1齢幼虫です。
大きさは1cm弱といったところでしょうか。1齢幼虫には成虫にある羽はまだありません。
孵化からあまりたっていませんが、既に大事なカマがひとつないようです。自然は厳しいですね。

中には2階のベランダまで登ってきた子もいます。
蝶々をよぶために置いているランタナの花についています。
このまましばらく庭にいてくれそうなので、また観察していこうと思います!
孵化しなかったタマゴに寄生したのはカマキリタマゴカツオブシムシ!
続々と孵化していたタマゴの中で孵化しなかったタマゴがありました。
このツル状の草に産みつけてあったタマゴです。
ムシちゃんがリースのように輪っかにして、「カマキリース」と呼んで、孵化するのを楽しみにしていたんです。
ところが一向に孵化せず。気づくとなにやら黒いムシ?の死骸がタマゴの周りに落ちています。
タマゴを見てみると2mmほどの穴が3つ空いていました!
調べてみるとこの黒いムシは甲虫の一種でカマキリタマゴカツオブシムシというんだそうです。
カマキリの成虫に寄生するムシとしてはハリガネムシが有名ですね。
このカマキリタマゴカツオブシムシは、穴をあけて産卵し、中で幼虫がカマキリの卵や卵鞘を食べてしまうんだそうです。

卵を割ってみると中にうっすら毛の生えた幼虫がいました。

こちらが成虫です。
これはがっかり。他にもオナガアシブトコバチというムシも卵に寄生するそうです。
昆虫の中でも最強のように見えるカマキリにも、意外な天敵がいるようです。
カマキリの種類や飼育、採集方法などまさにカマキリのすべてがわかるのがこちらの1冊。コンパクトにまとまっているので、カマキリ好きの方は持っておくといいですよ〜